ストレス外来で多いその他の病気~発達障害・睡眠障害

ここまではストレス外来にかかる患者で多い気分障害や不安障害について述べてきましたが、それ以外にもストレス外来の診療対象といわれている症状が発達障害や睡眠障害です。

【発達障害とは】

発達障害とは、もって生まれた発達上の特性が原因で、日常生活に困難をきたす障害のことです。

知的障害はなく、あくまでも日常生活上の困難を抱える障害といってよいでしょう。

発達障害の代表的なものとしては、「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」、などがあります。

発達障害が原因でもたらされるストレスも、ストレス外来が専門機関となります。

注意欠陥・多動性障害はいわゆる「ADHD」と呼ばれており、幼少期は落ち着きがない、授業中じっと座っていられないなど学校生活を送ることが難しいといえます。

大人になると、

・計画を立てたり、順序立てて仕事や作業を行うことが苦手

・細かいことにまで注意が及ばないため、仕事や家庭でもケアレスミスが多い

・約束などを忘れたり、時間に遅れたり、締切りなどに間に合わない

といった事象が表れることによって発達障害に気付くパターンがあります。

また自閉症スペクトラムはいわゆる「アスペルガー症候群」に代表されており

・同時に多くの情報を取り入れるのが苦手で、一度に多くの指示や長い説明をされると混乱する

・順序立てて物事を行うため、話しかけられたり邪魔をされると混乱する

・空気を読むのが苦手で、言葉を額面通りに受け取る

といった特性があります。

社会生活を送るうえで、職場に溶け込めない、いじめられる等といったストレスでストレス外来を訪れる人が多いです。

ただし、子供の頃に発達障害と診断された人の中には、大人になるにつて軽くなる人もいます。

周囲の理解や、苦手な場面の対処法を会得することで、日常生活の困難を乗り越えている人もいます。

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【睡眠障害】

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態の総称です。

誰でも緊張状態にあったりショックなことがあると眠れないという日があると思いますが、眠れないということだけでは不眠症とは診断されません。

不眠の原因には、環境や生活習慣によるものや精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど原因は様々です。

睡眠障害は不眠だけではありません。

十分睡眠をとっているのに昼間眠くて仕方がない、睡眠中に手足が動く、夢遊病などの行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態などがあります。

また、睡眠障害はいくつかの要因が重なって引き起こされるため、ストレス外来を受診したほうが改善に向かうでしょう。