ストレス外来での治療方法について:「心」への治療

ストレス外来では、症状・病状によっていくつかの治療を組み合わせて行う場合が多いです。

治療へのアプローチは、主に「心」への治療、「身体」への治療、「脳」への治療の三種類に大別されます。


 

【「心」への治療】

心への治療方法では、主に心理療法やカウンセリングがあります。

もちろんストレスが起因となるうつ病や気分障害などは、気持ちの不安や抑うつを調節する薬を内服することで寛解に導くことは可能です。

ですが、トラウマや心の傷がストレスとなって引き起こされた疾患の場合は、投薬だけでは症状の改善が難しいことがあります。

心理療法やカウンセリングでは患者自身が自分と向き合うことが必要です。

過去の傷をえぐることは辛い作業に思えますが、すべて吐き出さなければ原因は見えてきません。

患者の訴えにカウンセラーやセラピストが時間をかけながら寄り添い、一本一本心に刺さったとげを抜くような治療を進めていくことが必要です。

カウンセリングの最終目的は、「ありのままの自分を受け入れること」です。

【心の問題とは】

心の問題は会社や家庭など、環境への適応がうまくいかず表れた結果で起こりうる症状です。

患者が持つ思考のパターンやクセを知り、思考技術(メンタルスキル)を強くすることで症状を改善させていきます。

極端な思考パターンは「認知のゆがみ」にも繋がりますので、認知のゆがみが認められた場合には認知行動療法(後述)が有効です。

心理療法は主に以下のような人にお勧めといえます。

・うつ病や気分障害がある程度改善に向かっており、減薬の際のメンタル的なサポートを必要としている方

・恋愛、アルコールなどの嗜好品、ギャンブル、精神安定剤・鎮静剤などの薬物、親子や夫婦間の共依存(虐待やDV)、摂食障害(過食嘔吐)などの依存を解消したい方

・人間関係で転職をくりかえすが、どこの職場でも同じような人間関係の問題、トラブルが続いていると感じている方

・うつ病と診断され投薬治療をしているが、半年以上経過しても改善しない方

・朝起きれず会社を休みがち、または休職中で状況を改善したい方

基本的にカウンセリングはストレス外来やカウンセリングルームなどに赴いて治療を受けますが、引きこもりなどの事情で来院が難しい人もいます。

そういった人に対しては、心理士が自宅に訪問してカウンセリングを行う「訪問カウンセリング」を実施している医療機関もあります。

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