ストレス外来での治療方法について:「体」への治療

ストレス外来では、心への治療では心理療法やカウンセリングが中心となりますが、身体へはどのような治療法が有効なのでしょうか。

【「体」への治療】

ストレス外来での「体」への治療は、主に睡眠障害に対する治療を中心に行われています。

強いストレスを受けると、まず睡眠障害をはじめとする健康に支障が出てくるようになります。

睡眠に問題を抱えた状態ではストレス耐性も低下するため、自ずと免疫力も下がり自律神経失調症など更なる疾患を呼び起こすことにもなります。

充実した睡眠をとる方法を知ることで、寝ている間に自然に自分の身体をケアしてくれるようになります。

睡眠障害での治療方法は、睡眠の量と質の改善を客観的な検査やデータに基づきアドバイスしたり、睡眠導入剤などの薬剤をサポート的に使用します。

不規則な生活習慣がもたらすストレス、不安や心配が引き起こすストレス、十分な睡眠がとれないことで昼間眠くなることに対するストレスに対して、毎日の生活の中で実行できることを見つけ、改善を支援します。

体質を改善することで、睡眠以外にも身体そのものの調子もよくなります。

つまり、睡眠や体質改善などから身体づくりを始めれば、ストレスの免疫もつき不調を訴えることもなくなっていきます。

【漢方治療】

また、漢方薬による治療も体質改善に有効とされます。

漢方薬を単独で用いる場合と、一般的な安定剤などの西洋薬と併用する場合があります。

併用の場合は西洋薬に即効性が認められるため、より効果的といわれています。

人は罹患すると、身体をめぐる気・血・水の乱れが生じます。

漢方での治療はそのバランスを正常に整える治療法といってよいでしょう。

ただし、漢方薬は概ね数か月にわたって継続して服用することで効果が期待できます。

すぐに効果が現れる漢方薬は感冒などの流行性疾患ぐらいです。

漢方薬による治療は「病気を治すのではなく病人を治す」ともいわれています。

病名で判断するのではなく、今現れている体調や、患者の体質を体質を診てそれに見合った漢方薬を選んでいくことが大切です。

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【分子栄養学】

分子栄養学というと堅苦しい響きに聞こえますが、簡単にいえば「食べ物の栄養を効率よく摂取する」ための栄養学です。

食物にはいろいろな栄養が含まれており、その栄養素をバランス良く摂ることで病気を予防したり、または病気を改善するという発想に基づく学問で、「生化学」、「分子生物学」の二つが合体し、分子栄養学となります。

ストレス外来ではそういった学問に基づいた栄養指導を受けることもできるところがあります。