ストレス外来での治療方法について:「脳」への治療

ストレス外来の治療方法ですが、「脳」への治療方法について説明します。

「心」と「脳」は一見似ていますが、アプローチの方法は異なります。

【「脳」への治療】

ストレス外来での「脳」への治療は、主に認知行動療法があります。

ストレスにより気分が落ち込むと、物事の考え方、とらえ方が狭小になりがちになります(いわゆる「視野が狭い」状態)。

物事を大らかにとらえたり、現実的な考え方が出来なくなりすべてをマイナスな方向や卑屈な方向に思考が向きがちになります。

これを「認知のゆがみ」といいます。

認知のゆがみは、過去の出来事や生育歴によることも多く、否定的な考えが習慣化されている場合もあります。

実際に起こっている出来事を、最初はセラピストと一緒に紐解いていき、「別の面からものごとを考える」「逆をいえばこういった考え方もできる」などど変化をもたらすことによって、患者の気分や行動が変化することを実感するようになります。

認知=脳の領域であるため、心よりは脳へのアプローチと考えてよいでしょう。

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【具体的な方法】

認知のゆがみに働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)を実施します。

過度なストレスを感じる人は誰でも悲観的になり、問題を解決できないこころの状態に追い込まれます。

その状態が長く続くと、物事の認識にズレが生じズレたままで行動してしまうことで、行動とその結果が結びつかなくなってしまいます。

認知行動療法では、そうした考え方のバランスを改善し、ストレスに上手に対応できるこころの状態を作っていきます。

また、日常生活の中でストレスを感じる様々な問題に対して、有効な解決策の選択肢を見つけ出し、それらの中から最も有効な手段を見つけ出す問題解決療法も行っています。

例えば「大きな石を持ち運べない」という問題があるなら「砕いて少しずつなら持ち運べる」と思考を変えることにより問題を解決することです。

【どういった人にお勧めか】

・仕事のパフォーマンスが上がらない、なかなか成果に結びつかない

・効果的な思考を学び、仕事の生産性を上げたい

・このままで良いのかと悩んでいる、今までの自分を変えたい

メンタルケアの対処方法、治療方法は一つではありません。

どんな治療方法があるかを知り、それぞれに合った自分にあった治療方法を選ぶ権利があります。

現代の複雑化したストレス過多の時代においても、人生を「楽に、シンプルに、そして良いパフォーマンスを発揮して生きていく」ことが重要といえるでしょう。